※意見には個人差があります。
あのとき、ジミヘンはなにを思っていたか。
さて、話は大きく脱線して、時は1969年8月17日、日曜日。
ジミ・ヘンドリックス師匠はウッドストック・フェスティバルに出演していました。
ジミヘンといえば、マフと同様に有名な“Fuzz Face(以下:FF)”、そしてワウとUni-Vibe。
そしてここでも、ロジャー・メイヤー氏が登場(このおじさんは良く出てくる・・・)。ジミのエンジニアとして一緒に仕事をしていたということはわりと有名な話ですね。
しかし、それがどの程度だったのかは定かではありません。実際、メイヤー氏はインタビューを受ける度に全然違うことを言ったりしているようです。
どうしてここまでジミヘンが(機材面でも)神格化されているかを考えたときに、僕はその多くが謎に包まれているからだろうなと思うのです。
まぁ、簡潔に言うと、「当時のことを誰も覚えてない」というのが近いですかね。
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当日のジミヘンの足元。 |
この日使用した機材は、1968年製とされるストラト、100wのマーシャルが2台、FF(ロジャー・メイヤーが改造した?)、VOXのワウ、Uni-Vibeとなっております。
ここで話は少し本題に戻って行く訳ですが、いま例えヴィンテージのファズフェイスとワウがあっても、彼のような音を出すのは難しいと思います。
「まずジミヘンの音を出す必要があるのか?」と聞かれてしまうと何も言えないのですが、ファズを上手く使用していた参考例としては無視できないと思うのです。
上の写真を見る限り、セッティング順は、ギター→ワウ→FF→Uni→アンプのように見えます。
とりあえずファズとワウを買って繋ぎ、『Voodoo Child(Slight Return)』のイントロを弾いた人も多いのではないでしょうか?
しかし、先にも書いたようにあんなはっきりとした輪郭が出ずに絶望。※ちなみに僕はそうでした。
僕はそこで結局諦めてしまい、『なんだよ、ちくしょうめ!!!』と思ったわけですが、ここで視点を替えてこの現象を研究した方がいらっしゃいました。
そしてその方が目を付けたのが、FFやワウと共に長いこと彼の足元に置かれていたシンエイ製の“Uni-Vibe”。
結論から言うと、Uni-Vibeにはバッファー回路があったのでした。
これを発見した方が応用して製作したのが“Uni Awakening Buffer”というバッファーで、以前僕のツイッターの方で紹介しました。
赤羽にある“fat-guitar”さんにて販売されています。(完全ハンドメイドのため受注生産)
僕は実際にこのお店に行かせてもらい、製作者の方が所有するFFやワウと一緒に繋ぎ試奏させてもらいました。
その効果は絶大で、確かにジミヘンのライブCDなどで聴いたサウンドに凄く近い。
即座に購入したかったのですが、いかんせん貧乏学生なのもので・・・・。
それはさておいて、この辺は個人の向き不向きがあると思いますし、HPにある動画などで聞くよりも自分で体感していただいたほうが良いと思います。
ジミヘンがバッファーという存在を知っていて使っていたのか、知らないけどそっちのほうが良い音が出る気がして使ってたのかは、永久に謎です。
しかし、その日のライブによってワウやファズを替えていたという話もあるぐらいですから、後者が近いんじゃないかと僕は思います。
(さらには「ファズペダルに合うように、わざと出力の低いピックアップが載ったストラトを使っていた」という逸話も聞きます。まぁ、謎なんですけど。)
あのとき、ジミヘンはなにを思っていたか。
それも当然、謎です。
この考察、まだ続きます。
あのとき、ジミヘンはなにを思っていたか。
それも当然、謎です。
この考察、まだ続きます。
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